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2025/07/03
JUMONJINOW
授業
【中1~中3】田中熙巳氏による特別講演「未来を生きる君たちへ伝えたいこと」を開催しました
7月3日(木)、ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会の代表委員・田中熙巳氏(十文字学園女子大学名誉教授)を講師に迎え、中学1~3年生を対象に特別講演「未来を生きる君たちへ伝えたいこと」を開催しました。
田中氏は1945年、13歳のときに長崎で被爆され、長年核兵器の廃絶と戦争のない社会の実現を訴え続けていらっしゃいます。
本日の講演会では、「被爆者の多くが高齢となり、体験談を直接聞けなくなる時代がやってくること」、だからこそ「被爆者が苦しい中で、核廃絶を訴え続けた思いを日本の若い人たちが受け継ぎ、世界に1万2000発あると言われている核兵器を少しでも早くなくせるように活動してほしいこと」を、力強い言葉で語ってくださいました。
生徒からは「親族の方が亡くなった時はどんな気持ちでしたか」、「当時の日本が敗戦したのを受け入れるまでにどれだけ時間がかかりましたか」といった質問がありました。
田中氏は当時を振り返りながら、「悲しさや悔しさを感じる余裕もなく必死に生きる日々だったが、ふとした瞬間に悲しさがあふれ出した」と、詳細な体験を語ってくださいました。
また、「被爆者が少なくなってくる中でどのように活動を続けていくのか」と日本被団協の今後について質問する生徒もおり、戦争を経験していない世代の生徒たちも一人ひとりが自分事として問題をとらえている姿が印象的でした。
現在でも、世界各地で紛争や対立が続いています。
平和が当たり前でなくなる時代に、あらためて「平和とは何か」「命とは何か」を問い直す必要があると実感することができました。