教育の特色 04
十文字が取り組む社会との共創
アジア圏の国との交流の中から、互いの「違い」や「同じ」を感じることは、新たな発見につながります。台湾は時差の壁がほとんどないので、コロナ禍で生徒たちがスキルアップしたオンラインを用いることで、直接かつ頻繁に交流をすることもできます。国を超えた同じ年代の仲間たちと共に何かを作り上げていく経験を重ねる楽しさは、きっと将来の役に立つことでしょう。
人や社会に優しく、思いやりを持って世の中を動かす人となるには、多様な価値観を吸収することが大切です。十文字では『学校の枠を超えた学び』として、多種多様な企業や機関との連携による活動の場を設けています。こうした特別な学びに触れた経験は、社会に出てからも生徒の活躍を支えてくれるに違いありません。
[企業・諸機関による連携]
- NEC見学
- 春休み医療体験
- 経済同友会主催「第12回教育フォーラム」
- 放射線医学総合研究所「放射線医学・生物学を学ぶ」
2021年度より東京薬科大学と高大連携協定を締結しています。この連携協定は、生徒たちの将来の夢実現に向けて、東京薬科大学との間で薬学や生命科学の分野で積極的に協力体制をつくっていくものです。具体的には、出張実験講座や講演会の実施、大学での実験実習や論文作成指導などを含み、中学生も参加することができます。
グローバルな課題に取り組むためにも、まずは学校がある大塚や巣鴨について知り、課題を解決し、地域を盛り上げるための活動を行っています。その取り組みの1つとして、自己発信コースの生徒が#Clean Up Otsuka(大塚駅周辺の清掃活動)に参加しました。生徒たちは大塚駅周辺を清掃しながら、地域の皆さま・地元企業の方々と交流を深めました。
また、この活動を主催する地元企業の山口不動産・武藤社長とのワークショップを開催。「豊島区の大塚をどう盛り上げていくか」といった再開発への想いはもちろん、「どうすれば人の心に響くプレゼンができるか」といったビジネス志向のプロセスについて学ぶ機会をいただきました。生徒からは、「周りを巻き込む方法はないか?」「どうすればオリジナリティを出せるか?」等、自己発信コースならではの意識を持った質問が多く出ました。
豊島区の中で育まれてきた十文字の伝統を大切に、これからも地域の皆さまとともに色々な活動に参加し、成長していきます。
自己発信コースの高校1年と有志生徒が、「2022 Xmas SDGs Event~おにぎりは豊島区を救うプロジェクト」に参加しました。このイベントは、地元企業と十文字生が、豊島区近郊に住む親子とウクライナ避難民の方々をご招待し、異文化交流を通じて笑顔になってもらいたいと企画されたもの。さまざまな機会を通じて地域の方々とも交流を広げています。
中学3年では探究学習の一貫として「地域創生アイディアを考えよう!」をテーマに、自分が大切にしたいと想う街を選び、その街の魅力や課題について調べ、さらに課題解決×魅力発信となるようなアイディアを考え、1人1枚のポスターにまとめて発表しています。
発表タイトル例
「糸魚川を持続可能な
魅力ある街に」
「空き家の活用で
足立区の魅力UP!」