世界的な危機の中でも、未来を育む女子教育を継続
本校は、現在は自宅学習期間といたしました。生徒は、各学年が作成した休校中の時間割に沿って、Web上で、教員が出した課題を行って提出するなど、教員とのコミュニケーションを継続しています。
もともと本校では、ICTを使って授業を行う環境が整っていますが、今回の事態に直面して、積極的にICTを活用しています。
教員はネット上でホームルームを行い、生徒の状況を把握して励まし、各教科では、生徒に課題をネット上に提出してもらっています。
こうした事態に鑑み、今後はますますICTの活用が必須となってくることでしょう。
休校中は特に、時間の自己管理(Time Management)が鍵なのですが、本校では10年以上、全生徒が毎日の計画を立て自己評価をするツールとして、TASK NOTEを活用しています。
このような状況下で自己管理の有用性を強く実感しているところです。
なお、4名の学校カウンセラーもWeb上で生徒に励ましのメッセージを送っています。
また、健康教育は本校教育の重要な柱の一つでもあります。
本校では1922年の創立以来、全校生徒が朝礼で「自彊術体操」(ストレッチ体操の一種)を行っており、生徒の健康維持、体力向上に役だっています。
ところで、今回のコロナ対策に成功しているドイツ、台湾、フィンランド、アイスランド、ニュージーランド等の国のトップは女性です。
本校では、日頃より生徒たちがグローバル社会で女性リーダーとして活躍できる資質を育む教育を実践しています。
長く自宅で過ごす時間は、自分自身を見つめ直し、深く考える時間でもあります。
生徒たちが世界的な危機を乗り越え、未来を創造していく女性に成長してくれることを願っています。
出口の見えないトンネルを、手探りで歩いているような新年度になりましたが、この難局を乗り切れるよう、教職員一同 最善をつくすつもりです。
どうか今後ともご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
十文字中学・高等学校
校長 橋本ヒロ子