4/9(金)、十文字高等学校 第74回入学式が厳かに実施されました。
241名の新入生の皆さん、保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。
毎日ワクワクするような楽しい学校生活を一緒に創りましょう。
<高校入学式 校長式辞>
入学を許可いたしました241名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。
十文字中学から173名、入試を経て68名の皆さんが入学されました。
部活、行事など様々な活動を通してお互いの親睦を深めてください。
さて、昨年度は、コロナの影響で様々なことに我慢を強いられた1年でした。
ちょうど1年前は学校に通えないばかりか、ずっと家にいなければならない日々が続いていました。
しかし、そんな状況だったからこそ、学校ではオンライン授業が行われ、自宅でも授業が受けられるようになりました。
このような技術革新は、旅行の業界にも大きな変化をもたらしそうです。
ある未来予想を紹介します。家にいても海外旅行ができるというのです。
旅行先にはじめからロボットがいて、ロボットが見る景色を見て、温度や湿度、匂いや風を感じられるように五感をロボットと共有します。
自分の代わりにロボットが旅行するわけです。
いわゆるバーチャル体験ですが、本当にそこにいるような錯覚になるのでしょう。
ロボット同士が出会ったときに宿主の人同士が出会ったように錯覚するかもしれませんね。
利点は、移動時間がゼロであり、危険な冒険で命を落とすことも、疫病におびえる心配もありません。
さて、ずいぶん夢のような非現実的な話だと思いましたか。
それとも既に実現しているのではないかと思いましたか。
そのようなロボットの研究開発はすでに始まっていて、10年以内には実現するかもしれないそうです。
旅行もいいのですが、実際に危険な場所などに入って人命救助や作業などをするときにも威力を発揮しそうですね。
このような開発は初めから「無理」と思っていたら絶対に実現しません。
どんなに難しいと思われる挑戦でも、最初の一歩を踏み出すことが大事だと思います。
そして、失敗を恐れず挑戦し、失敗しても諦めずに何度でも挑戦する、そういったマインドが必要です。
皆さんはどんな夢を持っていますか。
以前、宇宙飛行士になりたいという夢を持っていた生徒がいました。
高校の3年間はずっとその夢を持ち続け、卒業後は、宇宙工学が学べる大学に進学しました。
今はまだ宇宙飛行士にはなっていませんが、大学卒業後はロケットのエンジン開発に携わっています。
夢があったからこそその世界に飛び込むことができたのだと思います。
今日、皆さんに一番伝えたいことは、「どんなことでも無理だと諦めないで、挑戦してもらいたい」 ということです。
挑戦することで、夢に一歩近づきます。
失敗しても良いのです。失敗したら、そこに花丸をつけてください。
一般的には失敗は評価されないものですが、頑張った記録としての花丸ですから、自分の勲章だと思ってください。どんどん失敗して欲しいと思っています。
みなさん、今年は、何度でも挑戦し、失敗を繰り返しながら夢に近づいていく年にしましょう。
コロナのせいで出来ない、ではなく、コロナだったからこそ挑戦できたといえるように、この1年を充実したものにして欲しいと思います。応援しています。
令和3年4月9日 校長 横尾 康治