NECが取り組むデザイン思考( SDGsへのアプローチ)を学び、
自らの課題解決力と創造力を向上させる

6月22日(火)に、1年間かけて日本電気株式会社(以下・NEC)と行われてきた探究活動の選抜チームによる最終プレゼンが行われました。

生徒たちは、NECが取り組むSDGsへの活動を学習し、

  • 企業がどんな社会課題を解決しようとしているのか?
  • 自社の強みをどう活かそうとしているのか?
  • 新たな価値をどうやって提供していくのか?

といった、新製品やサービスが創造されるまでのプロセスや考えを学びます(デザイン思考)。

そのうえで、

  • 身の回りにある解決したい問題
  • 問題の原因となっている顧客の悩みやありたい姿
  • 新たなICT技術を駆使することで解決できる方法

を創造し、ソリューションとして発表します。

1年間の探究活動のながれ

ステップ

目的

詳細

STEP 1 導入 探究学習のプロセスや、SDGsについて動画などを利用して説明する。
STEP 2 興味のある分野からSDGsを学習 NECによるSDGsの取り組み動画(複数本)をみて、企業が行っている実際の取り組みを学習する。また、この動画の中から、深掘りをしたい動画を生徒がえらぶ。
STEP 3 デザイン思考を通した課題解決思考を体験 希望をもとにクラスを横断し、生徒5~6名のグループにわけて、ひとつの動画を担当させる。

生徒は各自、担当することとなった動画の内容を企業の目線に立って、VPCシート(デザイン思考のためのフレームワーク)にまとめる。

グループ内ででた感想や意見を自分のVPCシートにまとめる。

STEP 4 デザイン思考の実践・独自のソリューションを創造 自分が解決したいと思うテーマを決め、VPCシートに記入しながらソリューションを完成させる。

グループ内で各自のソリューションとVPCシートを発表し、メンバーからフィードバックを受け、改善を行う。

STEP 5 PBLを通じてチームでブラッシュアップ グループ発表の中から、1つのソリューションを選び、グループ全員でパワーポイントを作成する。

教室で各グループが発表し、教室の代表グループを選抜。選抜されたグループは、最終プレゼンのための改善を行う(NECからのフィードバックももらう)。

STEP 6 選抜チームによる最終プレゼン 学年全員の前でクラス代表が発表し、十文字NEC大賞を決定する。

当日はクラスの代表8グループによるプレゼンが行われました。

代表班のテーマ一覧

  1. 勉強に集中する場所の確保と疑問点を素早く解決すること
  2. Always without an umbrella ~憂鬱な日とおさらば!~
  3. ロッカーの管理アプリ
  4. 左手を使用しても不便のない世の中
  5. brain chip
  6. 労働に見合う対価
  7. テロを防止するゴミ箱
  8. Anniversary Clock

十文字・NEC大賞2021

[テーマ]労働に見合う対価 ~カロリア・ソルツィオーネ~

[解決したいこと]仕事量に相当する給料を供給すること

ウェアラブル端末とAIを組み合わせることで、社員の運動量やカロリー消費量、疲労度を管理。労働の質と量を見える化して給料に反映させることで、働きやすさ・働きがいの向上や持続的に成長する企業となる、という解決手法をプレゼンしたチームが大賞に輝きました。

NECの方々も真剣に審査されていました

企画主担当から発表者まで一致団結してプレゼンしました

今回の探究活動を通じ、身の回りにある課題に気づき、それを解決するために挑戦していくことはもちろん、社会に貢献する 「たちてかひある人」 になる鍛錬を続けてほしいですね。