7月20日(火)、終業式をオンライン形式で実施しました。
終業式の後、サッカー部とマンドリン部の壮行会も実施しました。
終業式の校長式辞をご紹介いたします。
~ 1学期を振り返ると、やはりコロナ感染防止のために、思うように活動ができませんでした。しかし、昨年の今頃を思い出してみましょう。世の中はもっとピリピリして不安に満ちていました。事実、十文字でも登校することが難しい日が続き、みな自宅でオンライン授業を受けていました。それに比べて、という言い方にはなってしまいますが、今年は可能な範囲内で多くの活動を再開できたのではないかと思います。実施できて良かったことの一つは、学年ごとの運動会です。何よりも価値があるのは、この運動会を、皆さんが自分たちで考え、企画し、実行し、全員でそれを盛り上げてくれたことにあります。皆さんには「考える」という武器があります。どんなにコロナが猛威を振るっても、その状況で何ができるか、何をするか考えて、挑戦することができるのです。
1学期が始まるときに「挑戦しよう」という話をしたことを覚えていますか。失敗してもいいから挑戦しよう、失敗は挑戦した証であり、勲章になるよ、という話をしました。皆さんはいくつの挑戦をしてくれたでしょうか。まだまだだと思う人は、この夏休みもチャンスです。
新聞部が今日Space Newspaperという十文字新聞を発行しました。とても素晴らしい内容と完成度に感動しました。宇宙のこと、そこから宇宙船のこと、宇宙船内で食べられる宇宙食のこと、そしてその宇宙食を高校生が企画して商品開発しているということまで話が展開しています。とてもよく調べてありますし、何よりも構成が素晴らしい。新聞部の皆さんが主体的に作り上げた最高の作品と言えますね。ぜひ皆さん、今日配布されますので読んでください。
「宇宙」というと壮大で、自分とはかけ離れた存在に思えます。しかし、地域の食材で宇宙食を開発している高校生の話は、とても身近です。こんなふうに年齢に関係なく実際に挑戦している生徒たちがいるということが励みになります。私もこの記事を読んで、とても身近なところに挑戦の種が転がっているのだと感じました。
皆さんも夏休みの間に、自分にも出来ることはないかと考えてみてください。ここで、考えるコツを伝授します。何もないところから自分で考え出すのはほぼ不可能なので、最初は誰かがやった挑戦を「参考にする」のがオススメです。知らないことは発想できませんから、まずは知るということ。そのためには新聞やネットニュースなどを参考にしながら、世の中ではどんなことが問題になっていて、実際にどんなふうに取り組んでいる人がいるのかを調べてください。今までなかった発想が生まれてくるはずです。調べて「知る」ことから始めましょう。建学の精神の「世の中にたちてかひある人」となるための第1歩だと思います。1年生だから早すぎるということはないし、6年生だからできないということはありません。受験勉強の合間にちょっと世の中のことを考えて、頭をリフレッシュするということも、実は大事ですよ。
挑戦するための第一歩をぜひ今日から始めてほしいと思います。そして有意義な夏休みを過ごしてください。
2学期始業式で一回り成長した皆さんと会えることを楽しみにしています。以上で1学期終業式の式辞を終わります。 ~