リベラルアーツ、特選、自己発信それぞれのコースに属する3人の生徒。
十文字で過ごした一年間が、それぞれにどのような変化をもたらしたかをご覧ください。
自己発信コース 1年生
N・Iさん
特選コース(理数) 1年生
H・Aさん
リベラルアーツコース 1年生
H・Oさん
#Before
高校から入学した3名の生徒が語る
十文字の魅力、リアルな学校生活、思い描く未来とは。
充実した高校生活も
自身の成長も叶えられる環境
入学を決めた理由を教えてください。
H・A入学を決めた理由は2つあります。1つは、十文字が教育で大切にしている「
2つ目は、自主性を磨ける環境だと感じたことです。現在学校で使用されているリュックサックが生徒主導で考案・導入されたものだと説明会で聞いたときには、とても驚きました。元来引っ込み思案だった私も、こうした取り組みに参加することで自身の積極性も高めていけるのではないかと考え、入学を決意しました。
N・I人前で話すことが好きで、小・中学校時代は率先してクラス委員や生徒会役員を務めるほどでした。その経験から、「もっと自分の考えを的確に伝えられるようになりたい」と考えるようになりました。加えて、高校では興味のある分野を追究していきたい思いもあり、両方を叶える進学先を探す日々でした。十文字と出会ったのは、なかなか理想的な進学先に出会えず進路選択に迷っていたときのことです。知人から「十文字に新しく自己発信コースができる」と聞き、俄然興味が沸き、その日のうちに学校説明会を予約しました。
学びの内容はもちろん、当日耳にした生徒の自主性あふれるエピソード、生徒の挑戦を後押しする先生方の様子に「学ぶなら十文字」と心が決まり、今に至ります。
H・O学校説明会で感じた温かい雰囲気が、入学の決め手です。校内見学の際に案内してくださったのは、中学校から在籍している中入生と、高校から入学した高入生の先輩方のグループでした。お互いに仲良く話しながら私を案内してくださった先輩方の姿は、今でも心に残っています。高校から入学することで「学校にうまくなじめなかったらどうしよう」と不安を感じていたのですが、その様子を見て安心しました。また、校内案内をはじめとする説明会の運営に、生徒が積極的に関わっている姿も印象に残っています。先生方が生徒を信頼して任せている様子がうかがえて、ここで学んでみたいという思いが高まりました。
リベラルアーツコースを選んだのは、幅広い科目を勉強でき、将来の選択肢を多く持てると考えたからです。1年目は広く学び、2年目からは自分の興味や希望の進路に合わせて、自由に科目を選択できます。学びの自由度の高さからも、このコースを選んでよかったです。
ともに学ぶ友人の存在が
学び舎での日々をゆたかに彩る
学びを通して成長を実感していること、
ご自身が考える十文字の魅力についてお聞かせください。
H・O文系理系を問わず多様な分野の学びに触れられたことで、入学前に比べて視野や興味の幅を広げることができました。私が感じている十文字の魅力は、中入生と高入生が交流を持てる機会が多い点です。同じクラスで学んだり、クラスが別でも部活動や委員会活動を共にしたりといろいろな機会を通じ、仲を深めていくことができます。共に同じ目標に向かって力を合わせることで絆が生まれ、うれしく思っています。
N・I成長したと思うのは、プレゼンテーションの技術を学んだことで、以前よりも自信を持って人前で話せるようになったことです。「J-Skill」という授業では発表資料の作り方やプレゼンテーションスキルなどを学びます。
そこで身に付けた力を発揮する場として「J-Lab.」の授業があります。2つの授業を経験することで、単なるスキルの習得で終わらずに、効果的な話し方や発表方法などを自分で模索し、究めていくことができます。現在は外部団体主催のビジネスプランのコンテストに向け、友人たちとユニークなビジネスを考案中です。
十文字の魅力は、生徒同士の関係がフラットで誰もが良い友人関係を築けることだと思います。私のクラスは中入生・高入生問わず、個性豊かなメンバー揃いで、みなが異なる意見や価値観を持っています。それにもかかわらず、誰も否定せず、お互いに尊重し合う雰囲気があります。
あとは、勉強、生活、友人関係など幅広い面で相談に乗ってくださる先生方の存在もまた、大きな魅力だと思います。
H・A特選コースでは朝と放課後に自習時間が設けられています。参加は任意ですが、できるだけこの時間に勉強するようにした結果、自学自習の習慣が自然と身に付きました。加えて、校内外に十文字の魅力を伝える生徒広報委員会の活動を通じ、以前より人前で話すことに抵抗がなくなりました。私にとっても友人たちの存在は、十文字の魅力を語る上で欠かせないものです。中入生と高入生の混合クラスに在籍していますが、互いに助け合う雰囲気ができており、自習時間や休み時間を利用し、よく一緒に勉強しています。部活動と勉強が両立できているのも、中入生の友人たちが効率的な学習計画の立て方などアドバイスしてくれたおかげだと思います。
どんな悩みでもお互いに相談し合える友人たちの存在があるからこそ、さまざまなことに臆せずチャレンジできているのかもしれません。
学びを深めながら
社会に貢献できる女性を目指す
今後の展望、入学を希望する方へのメッセージをお聞かせください。
H・Oコースでの学びを通して、幅広い視野と豊かな見識を持った女性に成長していきたいです。入学前は特に学びたい分野があったわけではありませんでしたが、十文字での多様な学びに触れるうちに、環境問題への興味が芽生えるようになりました。地理や地学など関連のある科目を学びながら、環境への学びを深めていきたいです。十文字には、勉強や部活動など自分のやりたいことに全力で取り組める環境が整っています。安心して入学してください。
N・Iコースが開設されてまだ1年目なので、一緒に盛り上げてくれる後輩の皆さんの入学を心待ちにしています。私自身の今後の目標としては、自己発信に必要なスキルを高めていくだけでなく、興味のある分野についてもっと掘り下げていきたいと考えています。現在は韓国語を独学で勉強中ですが、言語習得が最終目標ではありません。その知識やコースで培った自己発信力などを活かし、いずれは日韓をはじめとした多くの国同士の架け橋となれればよいと思っています。
H・A昔から好きだった理数系科目を究めていきたいです。単純に問題の解き方を学ぶだけでなく、学問としても追究し、大学で専門的に学ぶことも視野に入れています。将来は研究を通じ、広く世の中の役に立てればうれしいです。入学を希望する皆さんにお伝えしたいのは、最高の仲間たちや優しい先生方の支えのもと、思う存分学べる環境がここにはあるということです。多くの人が充実した高校生活を過ごせるよう、心から願っています。
※取材内容は2022年時のものです
自己発信コース 新2年生
N・Iさん
特選コース(理数) 新2年生
H・Aさん
リベラルアーツコース 新2年生
H・Oさん
#After
高校から入学した3名の生徒が語る
十文字の魅力、リアルな学校生活、思い描く未来とは。
友と師に支えられ
存分に自己を高められる環境
皆さんが感じる十文字の良いところを教えていただけますか。
H・Oフラットな環境です。中入生と高入生、先輩と後輩などの枠にとらわれず、気軽に接することができる雰囲気があります。3つのコースのうち、リベラルアーツコースだけは進度の関係で、1年生のときのみ中入生と高入生でクラスが分かれています。ですが、部活動や委員会活動を通して互いに交流する機会があり、自然と親しくなれます。
N・I興味や趣味、目指す将来像が違っても互いに尊重し合う雰囲気がありますね。コースを越えて仲良くなることも多いです。それから、先生が生徒の主体性を後押ししてくれるところも魅力だと思います。「やってみない?」と声をかけてくださった後は、私たちのチャレンジを見守ってくださいます。先生方の存在があるから、安心して何事にも挑戦できています。
H・A意欲のある生徒が多い点です。私が入学を決めたのは、十文字が大事にしている「
特長的な学びに刺激を受け
課外活動にも全力投球する日々
印象に残っている学びのエピソードがあれば教えてください。
N・I自己発信コースにはプレゼンテーション能力を磨く「J-Skill」とその成果を発揮するための「J-Lab.」の授業があります。「J-Lab.」の一環で、コース全員で校外のビジネスプランコンテストに出場し、私たちの班は「空き家を活用して自習スペースを運営する」というアイディアを発表しました。惜しくも賞は逃しましたが、審査員の方から丁寧なフィードバックを受けることができ、貴重な経験となりました。
H・A数学の授業でグループワークに取り組み、一つの問題に対し、いろいろな解き方を考えたことです。友人と話す中で「この解法を使った方が解きやすい」「こういう考え方があったのか」と新たな気付きを得られ、協力し合う大切さも学べました。知識を身に付けて終わるのではなく、応用することも視野に入れている授業だと感じました。
H・O現代文の授業で教科書に載っている詩や短歌の作者、その作者の他作品について調べて発表したことです。深掘りするために日本の歴史にも触れることになり、以来、それまで苦手だった日本史の授業にも興味が持てるようになりました。コースの他の授業にも言えるのですが、異なる分野の学びから新たな関心や気付きが生まれたり、もともと学んでいたことをより深く理解できるようになったりして面白いです。
それぞれコースの特色が出ている魅力的なエピソードですね。課外活動にも力を入れているのでしょうか。
N・I生徒広報委員会の幹部を務めています。委員会では十文字の魅力を校内外に広める活動を行っていて、校内見学をはじめとするイベントの企画・運営やSNSでの発信など、幅広い活動に携われています。4月には「私立女子中学校フェスタ」という、都内の17の学校が集まり、入学を希望する小学生とその保護者に学校のことを知っていただくイベントがあります。十文字が開催校なので、今からどんな風に企画・運営しようかと楽しみで仕方ありません。
H・A吹奏楽部に所属しています。週5日の練習に励み、全国吹奏楽コンクール、定期演奏会、地域のイベントにも参加します。入学当初は勉強と部活動の両立ができるか不安でしたが、中入生の友人たちから勉強のコツを聞いて取り入れたり、自分でも隙間時間を有効に使う方法を考えて実践したりして克服できました。最初からできないと決めつけずに、挑戦してよかったです。
まだ見ぬ未来に向け
着実に歩みを進めていく
印象に残っている学びのエピソードがあれば教えてください。
H・A1週間の学習計画を記入するタスクノートを活用したり、周りの友人たちと一緒に効率的な勉強方法を模索したりして、苦手だったスケジュール管理を上手くこなせるようになりました。「自分を律して高める人になりたい」という入学当時の目標の達成に一歩近付けた気がします。学校の勉強に限らず広く理数系の学びを深め、いずれ社会に貢献できる研究に携わるのが夢です。
H・O視野が広がりました。入学当初は環境問題に興味があって地理や地学を中心に学んでいました。ですが学ぶうちに、今世界で起こっていることを正しく理解するには、現在の課題だけでなく歴史的な背景を知ることが重要だと気づきました。そこから今は、世界史を中心に学んでいるところです。学びを広げ、深めて得た知識を多くの人に伝えていく。それが次の目標です。
N・I1年間、コースの学びを通して自己発信のスキルをしっかり伸ばすことができました。ビジネスプランコンテストなどを通じ、企画・運営の方法や校外の方々との関わり方を学べたのも大きかったです。生徒広報委員会の活動でも、主体性はもちろん、もっと十文字の魅力を伝えるにはどうしたらよいか、掘り下げて考えて発信するようになりました。たとえば、公式のSNSに授業風景を載せようと考えたときに、ただ座って授業を受けている様子ではなく、先生と生徒が対話しているシーンを載せたほうが学校の雰囲気をイメージしやすいと思うのです。具体的な発表や発信のスキルも大切ですが、「何を訴えたいのか」「どう伝えたいのか」を考えてこそ生かせると気付くことができました。将来は翻訳の仕事に携わりたいと考えています。その国の歴史や文化など背景を理解し、適切な伝え方ができる翻訳家を目指します。