教育の特色 01
考える力を養う探究学習

問う姿勢を養うために、自ら問いを立て、研究して発表する主体的な学びを、教科の垣根を超えて行います。
中学3年生で行う自由研究とプレゼンテーションを目標に、ディスカッションやディベート、プレゼンテーションなどのスキルを段階的に高めます。
DDP プログラム
グローバル社会を生きていく上で、必要なスキルは語学力とロジカルシンキングの2本の柱であると言われています。本校のDDPプログラムでは、ロジカルシンキングに必要な発信カ・情報収集カ・表現力を教科の垣根を越えて、体系的に学習することを目指し生徒がアウトプットする機会を重視しています。5年生で自由課題の研究とプレゼンテーションをすることを最終目標とし、2年生からディスカッション、ディベート、プレゼンテ ーションの力を段階的に高めていきます。
ディスカッション
1つの課題を共有して話し合い、価値観の違いを理解する
ものの見方、考え方、価値観、経験の異なる者同士が1つの課題を共有して話し合うことによって、さまざまな考え方を理解し合い、創造的な思考が深まり、広がります。
ディベート
肯定側と否定側に分かれて議論する
ある論題について、肯定派と否定派に分かれて議論します。ルールに従ってお互いに意見を述べ合い、ジャッジ(審判)によってより説得力のある方が勝ちとなります。
プレゼンテーション
自分の意見を筋道立てて分かりやすく発信する
相手に効果的に事柄を理解させるための表現方法を学びます。目的を明確にし、伝えたい内容を厳選して構成し、分かりやすく印象深く伝えるにはどうしたら良いかを考えます。


DDPプログラム例
スポーツを通して心身を鍛えるだけが保健体育ではありません。「保健」の分野で、自らの生き方や環境問題、生命倫理などの現代テーマを扱いながら、社会に必要とされるグローバルな視野を養っています。2年生ではSDGsに関するプレゼンテーションを行っています。高校ではディベートやディスカッションも行っています。


ディベート論題例
- 飲酒・喫煙の年齢を18歳に引き下げるべきである
- 同性婚を国は認めるべきである
- 救急車の要請は有料化すべきである
- 動物実験を禁止すべきである
- オリンピック・パラリンピックを統合し、同一開催すべきである
- 脳死とは人間の死である
DDPプログラムを通じて
十文字が育てたい3つの資質・能力
どう表現すればうまく伝わるかを深く考えることができる。
多様な意見をまとめ、最適解を導いたり新しい答えを作り出したりすることができる。
お互いを理解し、認め合うことができる。
十文字の教育では、そのような資質·能力を持つ女性を目指しています。
コミュニケーション
自分の意見を明確に伝えるとともに、相手の話に耳を傾け、話し合いを通じて答えを見出す能力を育みます。
コーディネート
さまざまな人や団体の間に立ち、双方の主張を理解したうえで取りまとめ、物事を調整する能力を育みます。
パートナーシップ
共通の目標を実現するため、複数の個人や団体が持つ個性を生かして連携し、活動を推進する能力を育みます。
十文字の教育で目指す女性像
伝えあうためのコミュニケーション力と多くの人の考えをつなぐコーディネート力を身につけ
しなやかなパートナーシップを築くことができる女性
地球規模で考える持続可能な社会
2019年度からはSDGs(Sustainable Development Goals)の学習にも力を入れています。SDGsは今の教育において重要な学習テーマです。生徒が世界課題を自分のこととして、テーマを深く掘り下げ考えることで、学びが豊かになるとともに、自ら課題を発見し、思考力や判断力を働かせて問題解決していく"探究" のプロセスを経験するのが狙いです。

2020年11月 私立中高進学通信に「企業とのコラボでSDGsを学ぶ探究学習」が掲載されました
2019年度から日本電気株式会社(NEC)と共同して、探究型学習プログラムの開発に取り組んでいます。これはSDGsを学ぶ探究学習の中で、SDGsに積極的に取り組んでいるNECにアポイントを取り、企業訪問したことからご縁がつながりました。また、17のアジェンダから生徒の強い関心をNECが分析、SDGsを遠い世界の出来事ではなく"自分事"として捉え、ディスカッションを進めるとともに、生徒の柔軟な発想が新たなものを生み出す契機になることが期待されています。
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高校【自己発信コース】のPBL授業
探究活動とは、生徒が自ら課題を設定し、情報収集や分析を通じて答えを導いていく学習活動のこと。自己発信コースでは生徒の探究活動をより深めるため、PBL(Project Based Learning)という手法を取り入れた授業を行っています(J-Lab.)。
PBLとは、授業の中で一つの大きな課題を設定し、チームで調査し、話し合いながら問題を解決していく学習スタイルです。ただ授業を聞いているだけでなく、自ら課題解決に向かって取り組むことで、主体的に学ぶ姿勢を養います。
このPBLに欠かせないのがディスカッションやリサーチ、プレゼンテーションといった技法。1年次にはこれらのスキルを体系的に学べるスキルディベロップメント(J-Skill)という授業を用意しています。また「J-Lab.」では英語での発信に挑戦し、グローバル化する現代に必要な力を磨きます。
