十文字高等学校
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JUMONJI 4社会で活躍する女性十文字の卒業生二人に今の職業を目指したきっかけや、目標に向かって進んでいった学園生活について、校長がインタビューしました。OG Interview橋本校長:グローバル化、少子高齢化の中で人口が減少する日本ですが、女性活躍社会を標榜していても現実に女性が活躍できていない状況があります。その中で、実際に社会で活躍しておられる卒業生の代表ということで、お二人に来ていただきました。お二人の現在のお仕事をかいつまんでお話ししていただけますか。上野さん:私は日用品メーカーで製品に入れる香料の研究をしています。研究職です。藤山さん:ITの広告代理店で、理系ですが営業職についています。橋本:上野さんは東大の工学部から修士課程を修了して花王に研究職で入られたのですね。上野:入社前は生物だとか化学といったもっと科学的な部署を希望していましたが、入社したら香料の研究というカテゴライズの難しい研究に当たることになりました。ですが、学生の時に学んだ生物や化学の知識は生かすことができています。香りには、数字では説明し難い神秘的な効果というものがたくさん確認されています。たとえば、香りと記憶です。幼い頃によく買った食物のにおいや町のにおいをかぐとそのときの思い出がよみがえるように、香りがいろいろな場面で私たちに影響を与えることがあると思います。橋本:日本には香道という奥深い香りの文化があります。日本独特の香りの科学があるようですが、これから世界に発信できるといいですね。期待しています。世の中の役に立ち海外に飛躍する可能性も十分あると思いますけれども、今後どのようになると思いますか。上野:はい、私自身も香りの可能性を探り切れていないのですが、部署でも、製品に香りをつけるだけの仕事から変化し、香りに関するいろいろなプロジェクトが発生しているので、行く行くは香りで世界を変えると自信を持って言えるようになるのではないかと思います。現在はASEAN・中華圏の商品を担当させていただいております。現地の人の好みや匂い環境は日本と全く異なり、まだまだ手探り状態なのですが、とてもやりがいのある楽しい仕事です。商品を通して、世界を含む「世の中」に、立ちて甲斐ある人として生きることができればと思います。橋本:藤山さんは早稲田大学では情報工学を学ばれたのですね。でも、ネットで拝見したのですが、学生時代いろいろな活動をなさっていました。それと今のお仕事との関係というのはあるのですか。藤山:事業内容とはまた少し違います。私は学生の時に所属した団体の活動で、立教大学に進学した十文字の1年先輩に倣い、学生マーケティングの会社を起業しました。その活動の中で、食料に関する問題、女性の活躍社会、学生を使った商品開発の3つのことで企業とタイアップさせていただき、商品を作ったり、課題活動をしたり、就職支援をしたりといったことをやらせていただきました。こちらの活動の方が結びつきがあると思います。今、ITのメガベンチャーと言われるところにいるので、かなりスピ-ドが早く、何かを発信するとか、思ったことを行動に移すとか、形にしていくことの礎を学生団体の時の経験から得たと思います。仕事の内容はかなり違ってしまうので、関連付けるのは難しいですね。具体的には、広告の代理店なので、代理事業としてお客さんの広告周り、たとえば渋谷のスクランブル交差点のところにある大きなwebの看板とか、ツイッターとかのソーシャルの媒体に出てくる広告の画像の制作とか、小さくて影響が無いように見えますけれども、今はテレビCMより影響があると言われています。そういう物を代理として契約を取って、制作したり運用したりということをしています。いろいろな場所で需要があります。紙媒体とかCM以外のすべての広告を扱うのですが、一昨年あたりから動画広告は急成長していて、静止画から変わってきています。橋本:最先端のお仕事ですね。藤山:今までやったことのないことを自分たちで切り開いているという感覚があります。橋本:お二人は女子校である本校出身ですから、女性のことはよくわかっていると思います。そして本校の方針である文武両道を実践なさいました。また、私立の特徴である先生との距離がとても近いことも経験なさいました。これらの経験を踏まえて、お話をいただけますか。上野:先生方が本当に生徒思いでした。わからないときに、自分で解決したり、頼ったら格好悪いと思ったりしていたのですが、先生に質問したことですごく親身になって答えてくださって、聞いた方が自分でやるよりも何倍も情報を得られることがわかりました。ですから、自藤山美由樹さん〈写真右〉早稲田大学人間科学部人間情報科学科→株式会社サイバーエージェント上野美希子さん〈写真左〉東京大学大学院工学系研究科→花王株式会社

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