十文字中学・高等学校
5/62

JUMONJI 5分から課題を見つけて先生に伺いに行くという癖を十文字で付けていただきました。大学に入ってからもその癖は大事で、いろいろな人に質問して何倍も得て帰ってくるということを繰り返しました。会社に入ってからも同じだったのですが、わからないことは誰かに頼ってお話を伺うというサイクルが身についたのは、本当に十文字のおかげです。女子校に限ったことではないかもしれませんが、十文字の良いところだと思います。橋本:最近いわれている探求型の学習ですけれども、十文字では以前からやっていたということですよね。上野:自分で考えて、自分で課題を探しにいくという癖を付けていただきました。橋本:それが東大でも大学院でも生きたわけですね。藤山さんはどうですか。藤山:文武両道ということで言えるのは、やれない理由を探すよりもやれる方法を考える癖がついたと思います。私は負けず嫌いなので、スーパー選抜クラスにいながら、部活にも入り生徒会にも入りやらせていただきました。これは先生方のご協力とか現場の周りの理解とかがないとできなかったことですが、スーパー選抜だからこれができないとか、部活やっていて忙しいから生徒会ができないとか、何か理由を付けて自分を正当化するのではなく、どうやったらできるのかをいつも考え、先生に相談しながら一つ一つ解決していったので、3つのことを6年間やり続けられたのだと思います。橋本:部活は何をなさっていたのですか。藤山:6年間、部活はバトン部に入っていて、生徒会は文化部に入っていました。文化祭の担当だったのですが、文化祭の日とバトン部の大会が重なることがよくありました。中学の時は勝ち進んでいるときはバトン部の大会へ行きましたが、高校では実技を離れてマネージャーに転身したことと、文化祭の役員になったこともあり、バトン部の勝利を祈りながら文化祭に出ていました。私たちのクラスだけ放課後の授業がありました。そうすると練習の時間が取られてしまうのですが、団体競技なので人が欠けると迷惑をかけてしまいます。その点での葛藤がありました。でも皆が理解してくれて、一緒のチームで活動できました。橋本:いろいろ伺いましたが、では、今後についてはどうお考えですか。社会との関係といった点でどうでしょう。上野:自分が日用品メーカーに就職したのは、自分の知識で製品を作り、皆さんに使ってもらうことで社会貢献したいと考えていたので、それを引き続きやっていきたいと思います。今は、香料開発をやっている立場ですが、部署を異動したり、違う研究に当たったり、また研究職ではない職種でもやってみたいと考えています。そして移動した先で、自分の能力や今までの経験を生かし、使って良かったと言われるような製品を作ったり、皆さんの生活の助けになるような製品を作ったりできれば良いと思っています。藤山:私が思ってきたことに、世の中の裏から影響を与えたいということがあります。広告は人の行動するきっかけを作る物だと思うのですが、そのきっかけを作る方法を模索しながら、新しい伝え方、新しい人が動くきっかけを追い続けていきたいと思っています。私は中学3年生の時に広告業界に興味を持ったのですが、そのきっかけは十文字の卒業研究でした。お菓子の商品のパッケージについて研究したときに、クッキーでもそれぞれの商品でパッケージの伝えたいことが違うことに気づきました。パッケージが何を伝えたいのか、インターネットを通じてメーカーに問い合わせたところ、返事をいただき、それをまとめました。そのときに、食べ物は見せ方も重要だと気付いたのですが、この研究があったからこそ今の仕事につながったと思います。橋本:最近、共学校が増えていますが、十文字の女子校としてのお勧めの点はありますか。上野:男性がいないことで遠慮が無くなるので、個性が伸び伸びと伸ばせます。そして、男性の目を気にせずに自由に伸び伸び女子トークができました。藤山:小学生が中学を選ぶとき、ほとんどわからない状態で、文化祭などに行って生徒たちの雰囲気や行動を見て決めることが多いですが、私は活発なところ、元気にはつらつとしているところを見ていました。親御さんはカリキュラムや将来性から判断されるのでしょうが、5年後10年後など想像もつかない、やりたいこともわからないような12歳の子供にとっては、見た目が大事です。十文字はとても活発ではつらつとした生徒がたくさんいましたし、実際に入ってみてもその通りでした。そして、やりたいことを突き詰めていける、やりたいことをやりたいと言える環境が整っているので、まだやりたいことが見つかっていない小学生が、それを探して行くには最高の場だと思います。橋本:生徒会活動もその点では面白いでしょう?藤山:全校の生徒を巻き込みながら何か一つのことを成し遂げるところが面白くて中1から6年間続けてきたのですが、普段あまりつきあいのない学内の人たちをどう盛り上げられるかというところと、学外からのお客様たちが楽しんで頂けるかというところの両軸を考えなければいけないところが、大変でもありやりがいでもありました。橋本:それが今広告業界でみんなにアピールしなければならないことと結びついてない?藤山:そうですね、いろいろな人を巻き込むというところの面白さはこの6年間の活動で感じたところで、楽しいなと思ったところであり、それが今につながったと思います。上野:私も文化祭を企画運営する生徒会文化部だったので、「そうだなあ」という感じで聞いていました。本当に皆さんの力が必要で、みんなで協力しないと何も成り立たないと実感しています。橋本:女子校だと男子がいないので、女子がリーダーをやることになります。女子のリーダーを育てる環境ができているわけですね。理科系に女子が少ないのも同様の理由があるので、理科系女子を育てるためには女子校の環境が良いということですね。今日来ていただいた十文字卒業生のお二人はその先達ですので、ますますの活躍を期待しています。上野:・藤山:はい、頑張ります。

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る